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2012年 10月 22日

KATO EF57走行音改善 その4(最終回) 総バラシしてみる

4回目です。
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低速走行時異常音の原因究明と対策のためKATOの旧型電気機関車用新型動力ユニット(?)を更に分解してモーターを取り出します。マイクロエース製電機やKATO EF57旧製品(品番3003)は散々分解しましたが、KATO新動力の分解は当廠でも初めてです。

結論から言うと「KATO製旧型電機の低速走行時異常音の原因はモーター回転音」でした。

★この辺から先は自己責任・メーカー保障なしの世界です。KATOがメーカーとして禁止していること(モーターへのユニクリーンオイル給油)も行なっておりますので、くれぐれもご注意願います。この記事通りのことを行なった結果に対し、一切責任は負いません。
全ての異常音の原因がモーターであると言っている訳ではありません。
後日記述内容を変更する可能性があります






後で間違えないように機種と方向を記入してからバラしました。KATOの新型動力ユニットは嵌め込みだけで組み立てられており、ビスナットが使われておりませんのでほとんど手で、或いはマイナスドライバーでこじるだけで分解できますが、当然力の入れ過ぎは厳禁です。
また手順はこれ一つではありません。ライトユニット側から分解することもできます。
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ここからオペ開始です。
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両端のストッパーを外します。手で外せます。
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マイナスドライバーで軽くこじってエアタンクを外します。この先、導電板(銅板)を曲げないように注意が必要です。
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接点抑え(画像上の黒いコの字形のパーツ)を外します。マイナスドライバーでこじるか手でも外せますが、飛ばさないように注意が必要です。
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ライトユニットを外しますが、これが一番分かり難いです。くれぐれも力を入れ過ぎないように。知恵の輪のようなものです。
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ライトユニットを外しました。
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マイナスドライバーでこじって室内色(薄緑色)のプラ部品を外します。これもちょっとコツがあります。
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これでダイカストブロックが二つに分解できるようになり、モーターが出てきました。小さ~い!
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分解完了です。モーターをダイカストブロックに固定する腕を折らないように。
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取り出したモーターに電圧をかけて回してみます。こちらはEF57のもの
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そしてこちらがEF15標準型のもの。明らかにこちらが静かです。
結局、低速走行時の騒音はモーターの回転音そのものでした。
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で、煩いモーターはどうするか?
今までKATO製モーターFM-5やGM-5から異音がしたとき、大抵はユニクリーンオイル一滴で解決してしまいました。とりあえず他に方法が思いつかないので(シャフトにコンパウンドをつけてモーターを回す、なんていう無謀な案も考えましたが)、このモーターにも軸受部にユニクリーンオイルを一滴垂らしてみました。
★KATOはモーターへの給油を厳禁しています。実施時は覚悟の上でお願いします。
結果、あっという間に静かになってしまいましたとさ。ちょっと拍子抜け(笑) 更にタミヤのセラミックグリスを補給しておきました。
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対策完了ということで、組み上げていきます。なお分解時とは手順を変えてありますが、どちらの手順でも分解組立できます。まずはモーターを挟んでダイカストブロックを合わせます。モーターの向きはモーターから出ている4本の固定用の腕の大きさや位置で自動的に決まります。
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両端のストッパーとエアータンクを取り付けてダイカストブロックを固定します。エアータンクにも向きがあり、ダイカストブロックのモールドとエアタンク取付け部のスリットの幅を合わせれば決まります。
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室内色部品(薄緑色)を取り付けてからライトユニットを取り付けます。これは分解時の逆の操作ですが、通電金具を壊さないように要注意。力を入れ過ぎないこと。室内色部品の色はちょっと明るすぎるので、タミヤのXF-71日本海軍機コクピット色で塗っておきました。
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通電金具抑えを取り付けて完了です。
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通電試験。静かに回ります。
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台車を取り付けて下回り完成。
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ボディをはめて工事終了です。ボディと動力ユニットの間にも方向性があり、屋根裏の矢印と動力ユニットの矢印を合わせます。昨日MODELS IMON池袋店で購入した機関士を第1エンド側だけ搭乗させました。
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EF57サイドから。
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EF15標準型も組み上げました。2輌とも概ね同じ音、同じ走行速度になりました。
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モーターが原因ということは、残るEF16とEF15最終型もモーター軸受に給油すればいいのでは、ってことで台車だけ外してユニクリーンオイルを給油してみました。結果、これも静かになってしまいました。ただ、このやり方では給油量が分かりにくく、ボディやライトユニットに油がついてしまう恐れがあるので、やはりエアタンクまでは外して行なったほうが良さそうです。油が浸み込むとABSが割れるっていう怖い話もありますから(私はまだ遭遇したことはありませんが)。
以上、KATO新動力の低速時騒音静粛化、完了です。
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by nari-masa | 2012-10-22 17:59 | 旧型電関(N) | Comments(4)
Commented by トータン at 2012-10-23 00:05 x
モーターに給油ですか? 私はモーターの軸受け部分に時折注油したことはあるのですが その他にですか? まさかブラシ部分ではないですよね~ 大昔にOゲージなどはブラシ部分に油をタラーリ させて快調に使っていとことありましたが それに味を占めえてそれも大昔Nのモーターにもやったことあったのですが これは見事に失敗? 暫くの間 発煙装置になってしまったことありました あたかもディーゼルみたい 走り出しに煙を出しながら走るって 笑っちゃいました 以後そこへは注油しなくなりましたよ(^^;
Commented by nari-masa at 2012-10-23 12:29
トータンさんこんにちは。コメント有難うございます。
いやそれが軸受なんですよ。昔のモーターの軸受はオイルレスメタル(含油金属)でしたから新品で給油が必要なんてことは無かったんですが、最近は違うんですかね?
今度バラしたら軸受をまじまじと見てみます。このあとED16もばらしてみる予定ですから。
さすがにNでブラシに油はマズイでしょう(;^_^A)
Oゲージとはサイズも熱容量も違いますから。
Commented by ミズ at 2012-10-23 22:54 x
nari_masaさん、今晩は。
「石橋を叩いて渡る…」様な性格ではありませんが、色々と参考にさせて頂いております。
小生所有の57はセーフでしたが、何時“当たり”が来るとは予想できないので、イザと言う時に参考にさせて頂きます。
ED16のレポも楽しみに待っています。
Commented by nari-masa at 2012-10-23 23:25
ミズさんこんばんは。コメント有難うございます。
騒音対策の結果はモーターへの注油という平凡な処置に落ち着いてしまいましたが、何かの折にご参考になれば幸いです。
KATOの新型動力は初めてバラしましたが、製造工程の合理性もよく考えられていますね。決して誤って組めないようにフールプルーフが徹底しています。ただ容積に制約のあるNゲージではどうしてもウェイトが軽くなってしまうのとモーターが小さく、動力に余裕がないように見えます。
ED16ですがKATO唯一の旧型D級機で、これがまた変わった構造をしてまして、もう少し楽しめそうです。


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