新湘南電鐵 横濱工廠archive

shinshonan.exblog.jp
ブログトップ
2012年 06月 24日

マイクロエース製EF55先輪2軸化の手順書(施工編)

c0207199_12365180.jpg
準備編から先にお読みください。

2012.7.4追補:工程11を一部変更しました。

実際にEF55先台車2軸化改造を開始します。本編では、途中で改造進行状態の良否を確認し、うまくいっていない場合は改造を中止して元の1軸先台車に戻せるポイント(工程14)を設けてあります。次の工程15を実行すると元の機構には戻せませんから、一度立ち止まってください。

★この記事は改造をお勧めしているわけではありませんし、改造の結果を保証するものでもありません。改造の結果に対し当方は責任を負えませんので、くれぐれも宜しくお願い致します。

では進めます。



(工程1)準備工事
①ドローバーの製作
c0207199_941164.jpg
ABS樹脂板から切り出します。明るい色の場合は黒っぽく塗っておきます。

②通電金具の製作
c0207199_1016276.jpg
TOMIX JC22 集電シューを加工して同じものを6個製作。幅6mmの足の部分は主台車の集電板に挟み込みますのでバリが無いようにできるだけ薄く仕上げます。

③2軸先台車の準備
c0207199_19271011.jpg
画像の車輪はワールド工芸製のローフランジ先輪ですが、今回の改造では製品に付属の展示用車輪と1軸先台車の車輪(ハイフランジ)を使用します。

(工程2)ボディと動力ユニットの分離
c0207199_9254754.jpg
画像は改造後のものですので改造前の姿とは異なります。分解方法はこちらで参照できます。

(工程3)主台車にドローバー取付け穴を加工
c0207199_1021452.jpg

ピンバイスでφ0.8の穴を明けます。片側の穴は上記(1)-①で製作したドローバーの穴で現物合わせします。横方向の位置は概ね台車の中心線上に明けますが、それほど厳密でなくて構いません。

(工程4)ダイカストブロックから両主台車とダミー先台車ホルダーを取り外し
c0207199_10321344.jpg
画像は台車を加工済のため、多少形態が異なります。

(工程5)第1、第2エンド主台車から先台車、従台車取り外し
c0207199_10331472.jpg
破損を防止し、作業性を良くするためです。画像は台車を加工済のため、多少形態が異なります。オリジナルでは従台車に第2エンド側ステップが付いています。

(工程6)ドローバー取付け穴をセルフタッピング
c0207199_10341253.jpg
ドローバー取付け穴をM1かM1.2の小ねじでセルフタッピングしておきます。主台車分解後のほうがやりやすいかも知れません。

(工程7)第1主台車のトラクションタイヤを第2主台車第1動軸に移設
c0207199_1942132.jpg

牽引力を強化する目的です。主台車を分解し、第1主台車のトラクションタイヤ付動輪を抜いて第2主台車の第1動軸に組み込みます。再組立時、弓形の通電用板バネは取り付けません。

(工程8)ダイカストブロック下面を紙やすりで磨く
c0207199_1057693.jpg
ダイカストブロック下面のどこからでも通電可能にする為です。

(工程9)第1エンド側運転台プラ部品に2軸先台車取付穴を加工
c0207199_10575221.jpg
φ1.5~1.6の穴を開け、M2ネジでセルフタッピング。穴の横方向位置はできるだけ車体中心線上にしてください。ずれると直線上で車体が線路に対し斜めになります。

(工程10)2軸先台車取付け
c0207199_119420.jpg
c0207199_1191049.jpg

ワールド工芸製の例です。スペーサーとしてM3,M4座金とM3ナットを2個挟み、M2×10mm皿ビスで先台車を取り付けてM2ナットで固定。ネジは軽く首を振る程度の締め加減にします。
この作例はワールド工芸製先台車の例です。マイクロエース製を使用する場合はネジの太さやスペーサーの厚みを工夫してください。

(工程11)第2エンド側主台車に通電金具とスプリングを取り付け
c0207199_1138436.jpg
c0207199_11381683.jpg
計4か所に工程1-②で製作した通電金具を取り付け、コイルスプリングを適当な長さに切断してはめ込みます。ギヤ側にバネ定数の高いJS18を使います。

2012.7.4追補:JS18はバネ定数が高過ぎ、台車から動力ユニットが浮き上がってウォームホイールが異常摩耗することがあるため、現在はJS06に変更してあります。

(工程12)第2主台車に従台車取付け
c0207199_11383486.jpg
ここで付けないと後からでは付け難い為です。

(工程13)第2エンド側主台車をダイカストブロックに取り付け
c0207199_11504836.jpg
コイルスプリングが全てダイカストブロックの下面に接触していることを確認

(工程14)中間走行試験1(改造良否判定)
c0207199_1151964.jpg
線路上で走行させ、スムーズに走行することを確認。この試験がOKなら改造は順調に進行中です。うまく動かない時はそのまま先へ進まないでください。

(工程15)第1エンド側主台車のウォームホイールをニッパーで根元から切断
★注意!これを行なうと元には戻せなくなります。この工程を
行なう前ならば元の1軸先台車に戻すことができます。
c0207199_11561971.jpg
ウォームホイールをベースごと一思いに切り落としてしまいます。度胸試しです。
c0207199_11563354.jpg
あ~あ、やっちゃった(笑)

(工程16)第1エンド側主台車に通電金具とスプリングを取り付け
c0207199_12355836.jpg
計2か所に通電金具を取り付け、コイルスプリングを適当な長さに切断してはめ込み。
元の通電金具の位置にスプリングを取り付けるとダイカストブロックの穴に落ち込んでしまいますので、第2・第3動輪間に取り付けます。

(工程17)先輪カバーを第1主台車に取り付け
c0207199_1236108.jpg
M1の短い小ネジで固定します。実際にはカバーではなく主台枠先端部を表現する部品のようです。

(工程18)第1エンド側主台車をドローバーで第2エンド側主台車に結合
c0207199_12362737.jpg

いよいよ最終工程です。長さ5~7mmのM1かM1.2小ネジでドローバーを両台車に取り付けます。まずM1でやってみて緩いようならM1.2に換えます。

(工程19)中間走行試験2
c0207199_12363851.jpg
ボディを被せる前の最後の走行試験です。できれば曲線も走らせた方がいいですが、通電バネを抑えるボディ下部がないので曲線ではバネが外れることがあります。

(工程20)ボディと動力ユニット結合
c0207199_12365180.jpg
いよいよ形になりました。6個の通電コイルスプリングの状態を再確認してください。

(工程21)最終走行試験
正常に走行すれば完成です。お疲れ様でした。

★改造後の走行調整について
完成後の走行で何点か調整が必要になる場合があります。主としてドローバーおよび2軸先台車を固定しているネジの締め具合と通電コイルバネの強さ(長さ)です。
一般的にネジは多少緩いほうが走行性はいいですが、あまり緩すぎるとポイントで線路に接触したり先台車が走行中に横振れすることがあります。特にドローバーのネジを緩くしたいときはポイントで線路とネジの頭とのクリアランスが小さくなりますからドローバーに座グリを入れるなどの処置をしてください。
通電バネは短か過ぎて接触不良になり、ギクシャク走行になるか、長すぎて動力ユニットを押し上げてしまい、先台車が脱線しやすくなるかのどちらかです。数種類の長さのバネを準備して、症状によって交換しながら調整するといいです。
第1主台車のバネが強いと先台車が脱線しやすくなり、第2主台車の2・3動輪間のバネが強いと牽引力が落ちます。
第1主台車の脱線は滅多にありませんが、頻発するようなら鉛板等での補重を考えてください。動軸のギヤを切除すればスペースはかなりあります。
いずれにしても特殊な動力機構と集電方法になるため通常の機関車より多少神経質で、きちんと面倒見てやらないと言うことを聞かないかと思います。

★最後にもう一度申し上げますが、この記事は改造をお勧めしているわけではありませんし、改造の結果を保証するものでもありません。改造の結果に対し当方は責任を負えませんので、くれぐれも宜しくお願い致します。

最後までお読み戴き、有難うございました。なお、予告なく記述を変更する場合があります。

2012-10-09追記  この記事以降の改造内容について追記しておきます。
マイクロエースEF55改造 補遺 デッキ車体側固定
マイクロエースEF55改造 補遺(2) 第1主台車に復元バネ取付
マイクロエースEF55改造 補遺(3) ラストラン仕様&4WD化
マイクロエースEF55改造 補遺(4) EF551動力ユニット再改造
2013-09-19追記
EF55補重
[PR]

by nari-masa | 2012-06-24 13:39 | 旧型電関(N) | Comments(2)
Commented by トータン at 2012-06-29 12:43 x
これは大変な作業ですね~スプリングの種類も色々とあるんですね 
一寸気になったことがあるのですが あのドローバーは どちらかを固定するのでしょうか? それとも両方緩めなのでしょうか? どちらかを長穴にしないで 大丈夫なのでしょうか? それと 2軸化した先台車と主台車の接続はどうなっているのでしょうか?
恐らく この様な大変な工作は 私には無理なのは判っているのですが 原理が判ったら前向きに考えて見たいです あと、後ろのデッキの固定方法が判ると助かるのですが  無理なお願いです(^^;
Commented by nari-masa at 2012-06-29 20:30
トータンさんこんばんは。
ドローバーは固定せず、両方とも首を振ります。長穴でもありません。2軸先台車と第1主台車の間はつながっていません。第1主台車は第2主台車とドローバーでつながっているだけです。後ろのデッキをボディに固定しただけではカーブで端梁がデッキに当たってしまいますので、デッキの固定方法はまた記事にします。


<< マイクロエースEF55改造 補...      マイクロエース製EF55先輪2... >>