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2012年 06月 17日

KATO EF57リニューアル品の先台車脱線防止対策

EF57先台車脱線対策について 15.1.10 追記
こちらの記事をご覧になる方が時々おられるようです。
この記事の先台車脱線対策方法は間違っている訳ではありませんが、面倒ですので最終的な脱線対策の記事へのリンクを貼っておきます。
接着剤を使わずに対策出来ます。
こちら

先日KATO EF57リニューアル品が入廠しましたが、まだロングランをしていなかったのと、EF55の手入れも一段落したので部屋一杯に線路を敷き回して旧型電関の運転会を挙行しました・・・が、何故かEF57が不調で、ある場所で先台車が脱線してしまいます。このEF57の先台車は構造的に先発のEF58とほぼ同等の支持機構と判断して安心していたのですが、どうも問題があるようです。で、原因調査と対策をしてみました。
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↑ 発生状況はこのような場所、即ち直線から曲線に差し掛かるところで曲線側が上り勾配に変化するような場所で起きます。
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↑ ここにEF57が差し掛かると2軸先輪の前側が線路から浮き上がります。この時、赤い矢印のところで先輪が主台枠に引っかかっているように見えます。
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↑ 次の瞬間に先台車がカーブの外側に振れて脱輪が起きます。
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↑ 脱線せず、正常にカーブを通過している状況を作ってみると、前側先輪の踏面が台枠の外に出て見えます。つまり脱線する場合には、線路の勾配が上りに変化してすぐカーブが始まると、主台枠の先端が上がり始める前(動輪が上り勾配にかかる前)に先台車だけが上に持ち上げられ、その状態で横に振れようとして主台枠に引っ掛かってしまい、このような正常な状態になることができずに脱線するようです。
今までのEF57(マイクロエース製もKATO旧製品も)は主台枠先端部がデッキとともに先台車の上に乗っていましたから、線路勾配の変化で先台車が持ち上げられたら台枠先端も一緒に上がっていたので引っ掛かることはなかった訳ですね。
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↑ 主台枠を車体から外し、先台車を外して裏返してみると、矢印のところに出っ張りがあります。最初は車輪が台枠(上の矢印部)に引っ掛かっているのかと思ったのですが・・・
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デッキを外して曲線に乗せてみると、一つ上の画像の下2か所の出っ張りと、先台車のカプラーポケットとの間に余裕がないようです。
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↑ この出っ張りはデッキを主台枠に固定するためのフックなのですが、思い切って切除しました。当然、再度デッキを台枠に取り付ける時に隙間ができますので、少量のゴム系接着剤で固定してしまいます。
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↑ ついでに台枠と先輪が引っ掛かりそうなところもヤスリで斜めに落としました。これで台枠の下面には出っ張りがなくなりました。
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その後の走行では、この場所での先台車の脱線はなくなりました。

ですが、この状態でも勾配が変化する部分にあるシングルクロスのポイントで転線つまりS字に走行させると、まだ脱線が発生することがあります。このEF57は曲線と勾配が同時に変化するような状況に弱く、かなり線路状態を良くしてやらないとうまく走らないようです。

お座敷レイアウトなど凹凸の激しい畳の上に線路を敷くことも多いのに、KATOほどのメーカーが十分な意地悪テストをしなかったのでしょうか?どうも信じられませんね。腰高にならないようにプロポーションを追及するあまり、走行性能を犠牲にするのは鉄道模型としては本末転倒ではないかと思います。

実機と同じ構造にするために主台枠先端部を固定化したのがおおもとの原因ですが、この構造での根本対策はなかなか難しいですね。デッキ固定用フックの構造を変更して主台枠の下に飛び出さないようにすることと、先輪と主台枠のクリアランスを大きくすることが必要ですが・・・先輪の直径を小さくするか、主台枠先端下部を目立たない程度に削り込んでやるしかないかも知れません。



2012.6.17 19:15追記

やっと先台車が脱線せずに走行できるようになったと思ったら、こんどは走行中に突然「ガツン」という音がして動輪が脱線するようになってしまいました。

この現象はかつてEF584試験塗装機のローフランジ車輪で経験したのと同じ症状なので、動輪が車軸から抜け出してバックゲージが広くなっていると判断し、台車を分解してみたところ、やはり動輪の輪軸が車軸(ギヤ軸)から抜け出していました。それも全6軸とも。

全ての動輪を車軸に押し込んで復元しましたが、通電板がEF58のものより軟らかく、取り付けには少し難儀しました。

とりあえず正常に走行するようになりましたが、もしかするとこの輪軸とギヤ軸は嵌め合いが緩く、しばらく走行させるとまた抜け出してくるのかも知れません。再発するようなら瞬着かゴム系接着剤での固定も考える必要がありそうです。リニューアル新製品なのに、結構楽しませてくれますね。
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by nari-masa | 2012-06-17 20:28 | 旧型電関(N) | Comments(2)
Commented by kazmiz0330 at 2012-09-30 09:56
mari-masaさん、おはようございます。
「急行 津軽」編成を弄っている延長線でこちらにコメントさせて頂きます。
1度、運転会でKATOのリニューアル“EF57”で牽引させたところ、やはり先台車が連続して脱線してしまい、MAに代えて走らせました。その後スプリング部を調整したまま放っておきました。
こちらの記事を見て“ツメ”が原因だと解りました。
早速当工場でも採用させて頂きます。
ありがとうございます。
Commented by nari-masa at 2012-09-30 16:49
ミズさんこんにちは。コメント有難うございます。
せっかくのリニューアルEF57で造形は良いだけにちょっと残念でしたね。対策はそれほど難しくないので一安心ですが。
この記事ではデッキのツメを完全に切断してゴム系接着剤で取り付けましたが、ツメの外側半分残す感じでハの字形に切断するとそのまま接着剤無しで取り付けられます。お試しを。


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